夏去りぬ星夜

北アルプス乗鞍岳畳平
1997. 8.24

An-105 
 夜明け前、東の空から冬の使者が駆けのぼってきた。眠る下界はいつもと変わらぬ暑い一日を待っているというのに、頂きに寄り添う水鏡は、去りゆく夏の姿をさりげなく映し出していた。
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