涸沢の夜
Ym |
第6回 白籏史朗賞
日本山岳写真コンテスト (1994年) レディス賞受賞作品 |
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前夜の涸沢では、よく晴れたので朝まで撮影していた。
(この時 Ym が撮影した「涸沢の夜」が、のちに白籏史朗賞入賞)
翌日は穂高岳山荘までとはいえ、
ほとんど徹夜の身にザイテングラードの急登はこたえた。
そのうえ、またしても快晴だ。
撮りに行かねばなるまい…。
連泊予定なのが唯一の救いである。
夕食後、無謀な Ni は奥穂高の頂上をめざし、
ヘッドランプを点けて単身で岩場をよじ登って行った。
節操のある Ym、Ha は、
2時間ほどの仮眠ののち、涸沢岳の頂上をめざした。
標高3000mを越える2つの頂上に分かれて、
翌朝までカメラを構えることになったわけだ。
寒さに震えながらも夜を徹し、
明け方に小屋の前で合流すると、水槽に初氷が張っていた。
日の出とともに天候はやっと悪化に向かい、
その日は3名とも、昼も夜も小屋で眠りこけた。
ジャンダルム
Ni |
高処の果て
Ha |
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