宿場にのぼるカラス座

木曽・妻籠宿
1991. 5. 4

An-001 
 家のベランダで望遠鏡に夢中になっていたころ、叔父とともに「星空のある旅」に出かけた。妻籠宿の夜の街道を散策していると、星空のカラスが飛びゆく様子が目に入った。カメラを向けた瞬間、古の人々の夜の風景が目の前を通り抜け、以来、その感動を追い求める日々が始まった。
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「月刊天文」1991年9月号・月例フォトコンテスト選評
 スライドだけ見ていて、あまりにも可愛い対象を古い街並みにマッチさせて写してあるので、思わず取り上げてしまいました。そして作者を見ると中学生。多分最年少の入選者でしょう。やや灯火が露出オーバーですが、これ以上少ないとカラス座が写らないでしょう。街道の上にかかるカラス座。旅のよい記念でしょう。