某温泉にて

1992年5月23日〜24日

 「ちょっ、ちょっと何!?」
 外では何やら宴会風景。すだれごし(内風呂と露天との間にかかっている)に、 ちらちら見える人物は、男性なのです。
 「何、これー!!」
 私のボルテージは、上がるばかり。せっかく露天風呂を楽しみにしてきたのに……露天どころか、外から見られないかと、内風呂につかりながら少しも心安まる時がありません。
 ところは、O市に近い某温泉のA旅館。あいにくの天気のため、撮影旅行から保養旅行にかえ、久し振りに露天に入りたいと決めた某温泉。B旅館は混浴と書いてあるし…A旅館は高いし…どうしようか? それでも、ゆったりしたいし、たまにはぜいたくもいいか。と期待に胸を躍らせてきたのに…。
 一つ気になると、次から次へとあらが目についてきます。規模のわりに、お風呂が小さい。高いわりに、部屋の障子が破れている。「〜しないように」という禁止令がやたらと多い。食事が冷たい。ふとんが小さい(同宿していた190pの外国の人は、どうやって寝たのでしょう)と、これだけ、不平不満を書き連ねると、自分の人間性も情けなくなってきます。
 とにかく、過度な接待は期待しませんが、温泉宿と名乗るからには、旅館の規模に見合うだけの、気持ちのよい浴槽であるよう、配慮してほしいものです。


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