登山教室番外編

1993年3月

 3月の終り、新聞の一記事に思わず声を上げてしまった。
 見出しは「女性ガイド、滑落死」。亡くなったのは、K氏。私が以前参加した冬山教室の先生だ。小柄ながらがっちりと筋肉質で逞しく、それでいて細やかな心配りを忘れず、初心者としてはとても心強かった。グランドジョラスを始め、数々の輝かしい山歴を持っている先生が宝剣で滑落とは、今もって信じられない。ガイドを職業と選んだ時から、ある程度の覚悟は出来ていたのだろうか。それにしても40才という年齢は、あまりにも若すぎる…。
 K先生には技術的なことだけでなく、楽しく山登りをするための数々の知恵も教えていただいた。先生への追悼の意も込めて、登山教室で学んだことの中から、皆さんのお役に立ちそうな事を少々お伝えしてみようと思う。 (合掌)


(その1) マメ対策

(1) 靴下をこまめにはき直す。

 余談だが、私は夏、ロナーの靴下をはいている。値段は高いが、全くズレない優れもの! 靴下に泣いている人は一度お試しを。

(2) 我慢は禁物。当たると思ったら、その部分の靴紐を緩める。
    靴は踝(くるぶし)の部分をしっかり締めておけば大丈夫。

(3) それでも、赤く腫れてきたら…、下図のようにテープを張る。

  ※ この方法は、バンドエイドや厚めのテープを腫れた部分に張るよりずっとよい。


(その2)筋肉痛対策

 これは絶対に利く。階段の手摺に掴まってそろりそろりという辛さから解放される事間違いなし。

 ※ 以上の体操は歩いたその日のうちに行い、体をほぐしておく事が大事。
   山から帰ってからでは手遅れになってしまうので、念の為。


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