絶対バテない登山学

1998年9月

 先日、「中高年のための登山学」でお馴染みの I さんの講演「絶対バテない登山学」を拝聴してきました。
 山で見る星は絶品だけど、あの行程の辛さは何とかしたいものですよね。
 内容としては耳新しいものではなく、改めて確認をしたという程度でしたが、お伝えします。(以下、☆印は私も実行。)

☆体重を増やさない。(余分な荷は増やさない。)

★自分の体力に見合った山に登り、徐々にグレードアップ。

  (わかっていても、こんな悠長なことは言ってられないですよね。)

☆トレーニングで鍛える。

 体力はどんなスポーツでも向上するが脚力は別。登りの脚力はエアロバイクやスクワットで鍛えることは可能だが、問題は下り。下るという行為以外には鍛えることは不可。理想的なのは、一週間に一度の低山歩き。それが無理なら、階段の上り下り。

 これ、妙に納得しました。昨年の秋以降、体力をつけようとスポーツ倶楽部通いを始めました。サーキットトレーニングは面白くないので、エアロビを週2回の割合で続けたところ、今年の山登りは昨年より荷が重くなっているにもかかわらず、ずいぶんと楽々。ただし、足はついていかないんですよね。エアロビで心肺機能は高まっているので、胸から上は疲れていないのに足は上がらないというアンバランス。できるだけ階段を使いましょう。

☆登山用具(ザック・靴・レインウエア)はいい物を使う。

 体力のなさをかなりカバーしてくれます。これも、実感。ザック一つで荷の重さが変わりますし、靴で足の疲労度が違います。私は、夏はローバーの靴を履いていますが、これが実によくて快適快適。靴だけでなく靴下の選択も重要だと思います。

★ゆっくり歩く。

 特にアプローチが長い場合、オーバーペースになり、そこで体力を使い果たしてしまう。ゆっくり歩くためには、歩幅を小さく、振り上げた足の裏を見せないように着地させる。

 その場で I さんが実演してみせましたが、う〜ん歩き方が全然違う。

などなどでした。

 中高年の事故の滑落のほとんどは、「転倒滑落」だそうです。100%の力で登り、下りは重力によって転がり落ちる。これでは、危ないですね。みなさん、安全登山を心掛けて、素敵な写真をたくさん撮りましょう。


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